*管理人宗敦産休中の為、社中の方にお稽古レポートをお願いしています。
土曜日乙亥会のメンバー8名(写真参照)で、『親睦茶会』に行って参りました。
この日は一日中、曇りで涼しい風が吹いている気持ちの良い天候でした。
場所は、JR高田馬場駅から徒歩10分、
‘茶道会館’です。
高層ビル群のある副都心、
新宿区に古風なお茶室があるなんて驚きです。
お客様は300名超と聞きました。
私たちは100番前後でした。
会館には10時20分頃に着きました。
その時すでに鈴木宗景先生はお茶席を2つも回っていました。
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床 杓底一残水
花 萩、すすき、水引草、千日紅、黄小菊
香盒 琵琶 幸春
敷物 古帛紗 琵琶
棗 輪島塗 琵琶
茶碗 膳所焼 竹生島
替 竹彫蟹図
替 仁清写 琵琶
茶杓 素声写
抹茶 嵯峨野 小山園
菓子 望 志むら
懐紙 桜楓透・楽筝
お彼岸で、萩が綺麗に咲きましたので
お稽古にも御萩を作って皆様に召上って頂きました。
小豆の粒が萩の花が咲き乱れている様子に
似ていることから名づけられた御萩。
形も萩の花のように(小豆の形のように)
小ぶりの俵型に整えると良いようです。
同じようなお菓子で「ぼたもち」がありますが
こちらは「牡丹餅」と書く通り
牡丹の花に由来するとの説が一番有名ですね。
牡丹の花のように盛り付けて、牡丹の季節=春のお彼岸に食べるからぼたもちであると。
餡も、基本的に御萩は粒あん、ぼたもちはこしあんであると言われています。
これは小豆の収穫時期と関係しています。
御萩の時期は丁度小豆の収穫の頃ですので、
柔らかい皮ごと粒あんにするのが美味しいのですが
春になると皮が固くなるので漉し餡にした方が良いのです。
写真は胡麻をまぶしたものですが
粒あんのものも作りました。
(胡麻の御萩も中身は粒あんです)
今回初めて、3歳の娘が一緒に作ってくれました。
胡麻を扱う作業が砂遊びのようで楽しかったようです。
次回のお彼岸には
もっと高度なお手伝いができるようになってくれているのではないかと期待しています。
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すっかり秋めいて参りました。
今週も先週に引き続き丸卓の飾り棚、風炉の炭手前等のお稽古をしました。
*管理人宗敦産休中の為、社中の方にお稽古レポートをお願いしています。
久しぶりに書道家の坂部青峰先生がお見えになりました。
ご多忙だったとのことですが、
坂部先生がお見えになると部屋がぱっと華やぎ
活気に満ち溢れた空気で一杯になり、
改めて先生のパワーに感心しました。
今日のお軸は先生の筆によるものです。
木の間より もりくる月の 影みれば
心づくしの 秋は来にけり
古今和歌集・詠み人知らず
日常の雑事に追われ、
季節の移ろいに気持ちを向けることも少なくなってしまいましたが、
せめてお稽古の時間だけでも、ゆっくりと共に季節を味わいたいものです。
今回は土曜がお稽古日の小寺さんのレポートを元に勉強をしました。
高桐院について
細川家の菩提寺。細川忠興により慶長6(1601)年に建立。
高桐院の書院は千利休の邸宅を移築したと言われている。
細川ガラシャ夫人の墓もあり、墓石は石燈籠。
豊臣秀吉と忠興の二人に請われたため、利休はわざと裏面を欠き壊れ物とした。
後に、利休切腹の際、改めてこれを忠興に贈ったと言われている。
見事な紅葉で有名。年間六万人もの人が訪れるそうです。
高桐院には歌舞伎の始祖・出雲の阿国の墓もある。
お棗は、小寺さんがヤフーオークションで落札された竹製の物です。
お稽古の半ばに、宗敦先生が誕生間もない慧士君を連れて見えられました。
全員の歓声が、しばし静寂を掻き消しましたが無理ありません。とてもかわいいのですから。
新しい命に、皆が祝福。秋の気配色濃く、すべてが充実したお稽古でした。
担当:鈴木容子
*管理人宗敦産休中の為社中の方にお稽古レポートをお願いしています。
爽やかな天候の中、夏休みだった方との久々の再会。
お元気でした? 話題は尽きません。
今回は、いつもより和やかなお稽古となりました。
お軸は鈴木一耕先生筆 志を励まし常を守る
耕一先生を偲び、ご命日(平成26年7月26日)に近い
この日に飾らせていただきました。
初心に帰り強い気持ちを日々重ねれば、
やがて道は開けると励まされているように感じます。
花入れ 窯変白金志野花入れ 鈴木富雄作
矢羽根、白の紫式部、千日香、白水引、黄色小花、の五種類の花を
宇井さんが秋の気配と共に、いっぱいに活けて下さいました。
香合 砧
志を励まし常を守るの書を受けて飾らせていただきました。
秋の夜長、砧を打つような音はもう聞こえませんが、
忘れていた季節・便利ではなかった時代に思いを馳せ、現在の生活を思い、
もう一度各々の心の内を見つめましょう。
志野焼
志野焼は美濃焼の一種で、釉薬を厚めにかけ焼かれる。
長石と鉄分を含んだ泥などで作った釉薬で様々な色を出せる。
鼠志野・赤志野などいくつかの種類がある。
二点しかない国宝の国産茶碗として、志野焼き国宝・卯花墻(うのはながき、三井記念館蔵)が有名。
もうひとつの茶碗は本阿弥光悦・楽焼白片身変茶碗・銘は不二山。
色を出すのが難しいとされている志野焼きで鈴木富雄氏は、金色を出すことに成功。
試行錯誤の末、三割ほど金色が出せるようになり、自らの作品に
『輝う志野』(かがようしの)と名づけた。
宗敦先生お好みの『輝う志野茶碗』は、金色。
今回初使いの花入れ『耀変白金志野花入れ』は、
宗景先生が宗敦先生の長男・慧士君の誕生を祝って求められたもの。
釉薬の景色が白馬のように見え馬歳の記念ともなりました。
金色と白銀が揃い、おめでたく華やかな空気が伝わり、
この幸せな気持ちを皆が分けていただいたようで、笑顔で本日のお稽古終了となりました。
担当:鈴木容子
*管理人宗敦産休中の為、社中の方にお稽古レポートをお願いしています。
八月三十日土曜日
この日は葉蓋のお稽古を致しました。
*管理人宗敦産休中の為、社中の方にお稽古レポートをお願いしています。
毎年、この時期に行われる茶カフキ。
三種のお茶をいただいて、
茶名を当てるわけですが、
香り、苦味、後味など、
ポイントはたくさんあれど、
これがなかなか難しいのです。
でも、今年はかなりの全問正解率でした。
先生が違いの分かりやすいお茶を選んでくださったようです。
すべて当たった時の嬉しさは格別です。
お花は、遠州むくげに、水引、日日草、紅白の夏の花がお床に飾られていました。
それはなぜか。後で分かったことですが、その日の朝にとてもおめでたい事があったから。
幸せに満ち溢れた今年の茶カフキでした。
(文 小杉 有子)
土曜日のお稽古では、二組に分けて行いました。
二組目で、全て正解された方がいらっしゃいました。
鈴木宗景先生、小杉有子さん(初の全問正解)、小滝妙子さん(初参加で全問正解)の3名の方々です。
その時、私は執筆をさせて頂きました。
1問、2問それから3問と進み、書いて行くうちに、正解者が多く気持ちがだんだん高ぶってきました。
二組目で、5名中3名の方が全問正解なんて、本当に驚きました。
私は、昨年(この時期に乙亥会に入門しました)同様、一組目で主客をさせて頂きましたが、昨年は全問正解でしたが、今回は全問不正解でした。
茶カフキのルーツについては一昨年(茶カフキ その五)のブログで述べています。
(文 小寺 信彰)
写真:小寺 信彰
最近ヤフオクで落札した花入れ3品を
お稽古に持って行きましたところ
花入れの一つ一つに、皆さんが
『西大寺(さいだいじ)』
『無心(むしん)』
『歩(あゆみ)』
と素敵な名前を付けてくれました。
奈良は西大寺の特大茶碗で楽しむ初釜
「大茶盛式」で使用される茶筅のような花入れであるので『西大寺』
私が書いた禅語「無心」をそのまま表している花入れであるので『無心』
(5/29 31アナと雪の女王参照)、
像の足に似た花入れで常に前進して行くと言う意味で『歩』と命名しました。
床に掛けてあるのは
先生お気に入りのひとつ『箙(えびら)』で
弓をいれる道具に似ているので名付けられました。
3つの花入れを使って“花寄” を七人全員で行いました。
中央の箙に呼応するように注意しながら
お花も箙に入っている
玉紫陽花
鷺草
雁草
以外のものを入れました。
ルールは先日の
“回り花”
(6/26 28 短冊箱 逆勝手 回り花参照)
と同じで
四番目の人からは他人が生けてある花を抜いて自分の花を生けるという行事で
大変楽しく和やかに行われました。
写真は、“花寄”が終了した時ものです。
(花入れの横に命名札が置いてあります)
今回のお稽古レポートは小寺さんです。
購入されたばかりのお道具を拝見し
皆でアイディアを出し合って名前を決めました。
道具の命名は想像力と教養が求められる作業ですね。
花寄せと共に皆さん喜んで頂けたようです。
小寺さん、有難うございました。
*写真ではお花の元気がありませんが、お稽古終了後に写真を撮ったもので、
花寄せ中は美しく咲いてくれていました。
第3回 親子でお抹茶を楽しむ会
床 海潮音 坂部青峰
花 庭のもの
花入 上野焼 十三代 上野浩平
脇床 燭台 波に千鳥
長板 淡青塗
風炉先 簾
水壷 義山 平水指
茶入 中次 春慶
茶盌 蟹彫 二六窯
替 海松貝 紫雲
茶杓 小笠原柞
建水 南蛮ハンネラ 太仙
蓋置 栄螺 宗敦
茶 小倉山 小山園
菓子 梅ゼリー 澤村美保
器 義山 銘々皿
数茶盌 八駿馬 城岳
海 昭和五十二年勅題
琉球ガラス 宗敦