7/26_8/11 茶カフキ その五

天空を独り占めして朱鷺の舞

朱鷺殖えて飛翔の群れを眩しめり  小林宗離

天領の森豊かなり朱鷺孵る  海老原雅子

 

床 風とゆききし雲からエネルギーを取れ 宮沢賢治 此川子葉

花入 魚籠

風炉先 雲板

棚 四方棚 富悦

水壷 赤絵間取 山岡昇

棗 遠山浮御堂 柳橋 松 真塗

茶杓 針彫「平成廿三年春」

茶盌 萩三種

白湯用 無名異焼三種 五雲 とんぼ

蓋置 引切

菓子 ときの舞 宗千土産

同  笹団子 屋久杉皿

同  天空 宗敦作 南鐐皿

寄付 夢中夢 宗英書

   トキ人形

 

 

 

 

茶カフキは鎌倉時代に流行した闘茶がルーツになります。

わび茶の形成とともに闘茶は衰退するのですが、舞伎者らによって歌舞伎茶(茶歌舞伎)として愛好され続けました。

また侘び茶側でも茶の違いを知るための鍛錬の一環として闘茶を見直す動きが現れ、17世紀に作成された『千家七事式』には「茶カフキ」として取り上げられて闘茶も茶道の一部として編入されることとなったのです。

 

そんな茶カフキ、乙亥会では5回目です。

なかなか今回も難しかったようで、全て当てられたのはお一人だけでした。

当てられなくても、お茶をじっくりと味わって、今回は朱鷺に思いを馳せたり、お仲間と感想を楽しんだり…

とても和やかな会となりました。