4/7_9 松平不昧

床 願わくは花の下にて春死なむそのきさらぎの望月の頃

桜樹箱

小間花 浦島草

 

今週は、『名碗を観る』の最終回でした。

 

喜左衛門井戸は、言わずと知れた大名物。

一井戸 二樂 三唐津の井戸茶碗のトップで、

国宝に指定されています。

 

所有した人物が次々と腫物の病気を患っていった

という話も有名で、

それはこの茶碗で徳川家康が加藤清正を毒殺したからである・・といった噂まで実しやかに囁かれています。

 

その曰くつきの茶碗を周囲の反対を押し切って

550両で求めたのが松平不昧公です。

不昧公といえば、松江藩主。

現在、松江は京都、金沢に次いで茶道文化の発達した地として知られており、

昨年末の三葉会茶会でも松江のお菓子を取り寄せましたが

これは松平不昧公の功績に他なりません。

 

座学では、不昧公が自身に重ねたという円相と合わせて、喜左衛門井戸の魅力を改めて探りました。