4/18_23_24 光悦を夢に…茶飯釜

18日


床 光悦を夢に昼寝の伽羅枕 川喜田半泥子

花 一入 満天星 蘇芳

花入 短冊篭



23日・24日


床 歌川広重 名所江戸百景 水道橋駿河台

  初節句飾 

  



土曜・木曜・金曜と、3日にかけて茶飯釜を行いました。


4月はお稽古で光悦を扱っているので

川喜田半泥子の句をテーマに、ご飯の炊き上がるまでの間

付け句をするという趣向で楽しみました。


気の合う仲間同士、ご飯の炊けるのを純粋に楽しみ、

和気藹々とした宴となった土曜日


HiSUi TOKYOよりゲストをお迎えし

程よい緊張感の中で茶事らしい会となった木曜日


ベテラン揃いで、突然の付け句にも誰も動じることなく

ゆったりと落ち着いた会となった金曜日


同じことをしていても全く様子の違っていて

それでいて、どの日も良い会でした。


茶飯釜の魅力は、

茶の心である一座建立を体感できることであると

以前の記事に書きましたが

今回改めて、それを実感致しました。


木曜にお越し下さいました楢木野先生、山本先生

金曜にお越しくださいました鈴木まどか先生

有難うございました。


皆様がお作りになった下の句を、楢木野先生が撮影して下さった写真と共にご紹介致します。



光悦を夢に昼寝の伽羅枕 川喜田半泥子 



不二の茶碗で茶を楽しめる      
きびしきときも春ののどけさ      
身もまかないも研ぐに任せて 

宗徧バラの咲きほこる垣   
いぐさ香りてはかなく思ふ 

ひまわり咲きし日差しまぶしき  
我こころにも春風流る 

甘く薫るや春の花々     

豆腐売りゆくラッパのどけし 

つむじ風連れドローン不時着

住所不定無職独身       
身にまとう香や宵待ち人に 

ホトトギス鳴き時の忘失   
手さぐり楽し泥中の碗 

ぬくむ背嬉しツバメ舞い飛ぶ   
前に庭あり背にびょうぶあり 

学校帰りの子等声遠し 
飯炊く香りいつか混ざりて    

錦の山花騎士走りける     
飯時忘れ寝返りをうつ 

童子の声にふと目を覚ます  
飲んだ茶わんに春の山なみ    

不二山手にし微笑み返す

懐紙に一首我もしたたむ 

蟻の国へといざ旅立たむ
にこまるたべた猪にくし    

茶碗に学ぶいにしへのこと      
そよ風薫る小てまりの花      
春雲ひとつ流るるままに 

過ぎ去りし音あやかしの馬
あやかし馬は那須の与一が   
せめて眺めん夕映えの不二   
孫に起こされ時を知るなり   

作ってみたい写し茶碗 

お酒たしなみ今昔思ふ       
かきねによいし空の青さよ      
白山吹と黄金のフリージア      
常盤緑に胡蝶戯れ       
一位の若葉ふりふり遊ぶ