2/26_28 ムキ栗

床 無

花 猫柳

 



座学ではあやめと白鷺を扱いました。



先週のお稽古でムキ栗のお勉強をした際

社中の方が口々におっしゃっていた感想。

「四角いお茶碗、点ててみたい、飲んでみたい」

 

これまで四方茶碗は、中々魅力的なものに出会えないでいたのですが、

この度、陶漆作家の菱田賢治先生作のムキ栗写を求めることが出来ました。

本物と同寸の茶碗を手にすると、思った以上に大きく、

その存在感に驚きました。

 

 

前回のブログで、

丸は絶対的な宇宙そのもの、

四角はとらわれている心、禅への入り口であると書きましたが

 

この大きな四方茶碗で一服頂こうとすると

目の前が真っ暗になり、漆黒の世界に飲み込まれるように感じます。

 

それは、

飲み口が四角く、底にかけては自然と丸くなっているこの茶碗は

現世から宇宙への入り口に他ならないのだと思います。

 

心惹かれる茶盌とのご縁に感謝致します。