床 一花開天下春
寄付 東大寺お水取り
「一花開天下春」
一輪の花が開き、そのことによって天下に春がやって来た。
開悟した人の目には山川草木全てが成仏していて、現実そのものが浄土である。
正に、十牛図の9番目、返本還源をそのまま表したような禅語ですね。
また、お稽古では織田有楽を取り上げました。
織田有楽が茶道史における重要人物であることは
国宝である3つの茶室のうちの1つが有楽の如庵であることからも言わずもがなといったところです。
(如庵についてはこちらの記事をご覧下さい)
有楽は
織田信長の弟であり
秀吉には側室である淀殿の後見役として補佐を務め
徳川家康とは同い年、家康が信長の元に人質として連れられた幼少期から親交を深めてきた
3天下人ととても関わりの深かった人物です。
大坂夏の陣の直前まで豊臣家と徳川家の和睦に尽力し
それが叶わないと悟ると京都に隠棲し、茶道に生きました。
秀忠の茶道師範役となった際に江戸に屋敷を賜った場所が、今の有楽町です。
昨年は如庵の魅力について、
今回は有楽の生涯や人物像を戦国史の観点から掘り下げました。
次はいよいよ茶人としての側面を深く研究してみたいと思います。
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