七夕に向けて、今年も様々な飾りを吊るしました。
主に切り紙の手法を用いたのですが、
それぞれの飾りには意味があるので、
今回は一つずつ紹介します。
折り紙をじゃばらに折って切り抜く文様。
左上『鱗』
魚の鱗とも、蛇の鱗とも言われ、世界各地でみられる文様です。
能や歌舞伎では蛇の化身の衣装として使われることから、
蛇年の今年ならではの飾りとして作りました。
右上『七宝繋ぎ』
円を1/4ずつ重ねていく文様。
円が無限に連鎖していくことから、
平和、円満、子孫繁栄等を表す吉祥文様の一つとして定着しています。
左中央『青海波』
昨年12月の花の式での解説と重複しますが、
末広がりでおめでたい文様として有名な青海波は、
ペルシャから中国を経て日本へと伝わったものです。
日本ではこの青海波の文様が、
穏やかな海をあらわすものとされ、
海がもたらす恵をよび起こす縁起の良い文様とされるようになったと同時に、
海が無限の広がりをあらわすことから、
「人々の幸せな暮らしがいつまでも続くように」という願いも込められています。
右中央『籠目』
竹籠の網目を文様にしたもの。
正三角形を上下に重ねた形は邪を払う力があるとされ、
魔よけとして使われていました。
下『麻の葉』
麻はとても丈夫で、すくすくとまっすぐに伸びます。
ですから日本では昔から、この植物にあやかろうと、
麻の葉文様の産着を赤ちゃんに着させる習慣があります。
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