床 茶煮石根泉 今東光
花 馬酔木 八手花笠
花入 尺八
香盒 ぽち 信楽 小沢晶仙
風炉先 神代たも
水壷 積層 泉田之也
棗 玄々斎好曙
茶杓 銘「佐保姫の眠や谷の水の音」
茶盌 龍安寺土産 石庭の石
311を前に、新しい道具が届きました。
一見するとオブジェのような水壷。
岩手県陸前高田出身の作家さんの作品です。
先日訪れたギャラリーでその存在感に一目惚れをし、購入を決めたのですが、
その時は岩手の作家さんとは知りませんでした。
作品には三陸野田村の土や野田玉川鉱山の石を使用されています。
ギャラリーでは、穴窯で焼き上げる際に震災の廃材も使われていると伺いました。
お稽古ではこの水壷を主役に、震災の供養を行いました。
土曜は大倉山梅園に梅見へ行かれるご家族にお立ち寄り頂きましたが、
岩手に御縁の方で、塩釜の日本酒『浦霞』と『塩竈の笹かまぼこ』をお持ち下さいました。
供茶の後、献杯を致しました。
干菓子は社中の松島土産『松島こうれん』。
期せずして、東北尽しとなりました。
お酒以外は私も頂きましたが、、笹かまぼこはとても風味豊かで、そのままで美味しく味わいました。
松島こうれんは、材料が米と伯方の塩、和三盆糖の3つのみのとてもシンプルなもので、とても軽く、薄いおせんべいのようなものしたので、
1歳半の娘にもあげたところ、とても喜んで食べていました。
もちろん大人でも思わず顔をほころばせる上品な味わいです。
野田村と、『浦霞』、『塩竈の笹かまぼこ』、『松島こうれん』。
今後も応援していこうと思います。
私たちにできることは
祈り、気にかけ、寄り添う、
小さなことでも続けていくこと。
自然に抗うことはできません。
いつか物は壊れ、遅かれ早かれ命は消えるもの。
だからこそ、
生き物が生まれるという奇跡、
今自分が生きているという事実、
自分の周りの命に感謝して、
毎日を大切に生きていかなくてはと思います。
大地は動いています。
現在生きている私たちの営みが、未来に何色の地層となっていくのか
思いを馳せるのも楽しいものです。
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