床 琴瑟和 大道賛
花 水仙
花入 白酒器
棚 徒然棚
水壷 赤絵祥瑞
棗 金輪寺
茶杓 銘 西王母
『詩経』に「琴瑟相和す(キンシツアイワス)」という言葉があります。
夫婦の仲がきわめてむつまじいことのたとえで、兄弟や友人の仲の良い場合にも使うそうです。琴と瑟は合奏すると音がよく調和するといいますが、「琴」は身近でも「瑟」とは何でしょうか。
調べてみると、中国に古くからある二十五弦など大型の弦楽器を指すのだそうです。
幕末のジャンヌダルクと言われる新島八重。
命を懸けて戦い、身体が外へ外へと向かっていくと輪郭を見失うこともあるでしょう。
また、「琴」も、中国の代表的な弦楽器で、今の琴とは違い琴柱がないものだそうです。
七弦琴ともいうとのこと。
残念ながら瑟は現存していないそうです。
合奏するとどれほど美しい音色だったのでしょうか。
お稽古では新島八重の茶人としての側面、そして会津に茶道をもたらした蒲生氏郷について学びました。
『八重のふるさと福島県』のホームページにもまとめられていますのでご覧下さい。
http://www.yae-mottoshiritai.jp/seisin/gamouujisato.php
茶道は自らの全てを一服に集中させることにより、
散らばってしまった自分を元の大きさに整える効果があると私は考えております。
茶の粉と湯を混ぜ合わせることにより身体と心を調和させる、とも言えます。
幕末のジャンヌダルクと言われる新島八重。
命を懸けて戦い、身体が外へ外へと向かっていくと輪郭を見失うことも多かったことでしょう。
八重が晩年、茶道に没頭したくなった気持ちは分かるような気が致します。
かつて安土桃山時代では茶道が戦国武将の間で広まったのはあまりに有名です。
今の世では戦で命を落とすことはありませんが、
意識が外へ外へと広がっていきがちであるのは同じかもしれません。
先日、社中に出入りされている方が、久しぶりに茶筅を振って驚くほど心が落ち着いたと喜ばれていましたが
茶道のこういった効果についてはもっと研究し、そして広めることができれば、と個人的には考えているところです。
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