10/25_27 立礼と中置

床 閑事

花 藤袴

花入 通筒型 蔦雀図

香盒 柘榴 㐂山

紙釡敷

結界「梛なぎ」

茶盌 やつれ片口

   十三夜 泉湧寺 敦司

 

 

11月3日

大田区六郷神社において献木式が行われます。

社中の一人が添え釜を担当することになり、

乙亥会としてお手伝いをすることになりました。

 

それに伴い、今週は立礼のお稽古でした。

 

 

お稽古でも軽く触れました、藤袴について。

原産は中国。

 

万葉集には、山上憶良が秋の七草を詠んだ旋頭歌に入っています。

「萩の花 尾花 葛花 なでしこの花 をみなへし また藤袴 朝顔の花」

 

桜餅のような芳香があることから、香蘭、王者香の異称もあるそうです。

満州国の国花でもありました。

 

乾燥させたものを風呂に入れると肩こりを緩和する他、

利尿作用もあるそうですが、

ピロリジジンアルカロイドという成分に肝毒性があるので注意が必要のようです。

 

かつては河原によく咲いていた藤袴ですが、

現在は絶滅危惧種に指定されています。

園芸用の藤袴は同属多種か本種との雑種とのこと。

厳密にはフジバカマではないのですね。

 

京都では本来の(?)藤袴を増やそうという運動が2008年頃から展開されているそうですが、

レッドリストから外され、いつかまた河原で見られるようになる日が来るといいですね。