手製和菓子帖(其の三)―水無月三種―

6月なので水無月を作らなければ落ち着かないということで

30日の夏越の祓には少し早いですながらも見よう見まねで作ってみました。

 

ところが、出来上がりを見て母が一言。

「私の知ってる水無月はこんなではない。小豆が多すぎて嫌。」

私の中では一般的な水無月=小豆が敷き詰められている印象だったのでこれには驚きました。

 

その後色々と調べたのですが、どうもこの作り方で小豆の数を減らしただけでは見た目が美しくない、

というか、私の偏見ですが小豆たっぷりのイメージが定着しているのでただ小豆が足りないだけのように感じるのです。

 

何か工夫をと思いました。

 

基本に立ち返ると、6月は氷月であって

この和菓子についても、三角が氷で暑気払いを、小豆で悪魔祓いを意味している訳です。

 

確かに最初に作った水無月は氷の涼しさが感じられません。

 

そこで、上と下を2層に分け、上をゼラチンと葛粉で作り透明感を出してみました。

(葛粉は食感を柔らかくする為) 

 

その結果がこちらです。→

更に涼感を演出すべく、うぐいす豆でも作ってみました。→

 

 

 

 

 

一応は成功したでしょうか。

ただ、自分の勝手なアイディアで葛粉も目分量で作ってしまったので

来年同じものが作れる自信はありません。

手順くらいは書き残しておかないといけませんね。