2014年

12月

15日

12/14 応挙館にて②

「平曲会と平曲講座」に参加して

 


12月14日、紅葉降り敷くなか、

東京国立博物館応挙館において、

第三回荻野検校顕彰会・平曲研究所共催の『平曲と平曲講座』が開催された。

今年も乙亥会は、供茶、呈茶を担当させていただいた。
赤穂義士討ち入りの日ということで、応挙作、松の古木が描かれた床には、

吉良氏首級のしるしとして掲げられたと伝わる桂籠に黄葉の残る蝋梅が置かれ、

暮れのひと時の静けさをみせていた。

 

鈴木まどか氏の「蘇武」の語りとともに、

森(点前)、谷(半東)による供茶が粛々と奉られ一同総礼し、開演となった。


その後 入澤美榮子氏、古川久美子氏、鈴木氏らにより、

平家正節二之上、二之下から「足摺」「文覚強行」「征夷将軍院宣」「鶏合」が奏せられ、

浅見太郎氏の弁舌さわやかな平曲講座が開かれた。

 

そして語られなかった七句に関しては茶道具で現すという楽しい趣向が凝らされていた。

 

鵺・・・・・抹茶【大内山】松倉茶舗・・・紫宸殿、内裏のことか
青山・・・・茶入れ【琵琶】・・・『青山』は、琵琶の名器の銘
敦盛最後・・・茶碗【笛】
殿上闇討・・茶杓【銀竹】・・・忠盛の竹光
祇園女御・・香合【打出の木槌】・・・法師の手瓶か
泊瀬六代・・菓子【泊瀬しぐれ】天平庵
横笛・・・・懐紙【高野槇】・・・時頼出家

 

呈茶に際しては、暖かいお茶をすみやかにお出しすることを最優先に考え、

社中の皆が心をひとつにして行ったが、いかがであったろうか。

 

次回に向けてさらに宗景先生のご指導の下精進致したい。

 

源平の人々や赤穂の義士たちの、

厳しい運命を静かにみつめながらも鮮やかに生きた軌跡に思いを馳せる一日となった。

 

海老原



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2014年

12月

15日

12/14 応挙館にて①

乙亥会の代表である鈴木宗景に平曲をご指導頂いている鈴木まどか先生が

荻野検校顕彰会と共催されている『平曲と平曲講座』


12月14日、国立博物館の応挙館で開かれるのも今年で3度目となります。

今回も乙亥会は供茶と呈茶を担当させて頂きました。


会の様子をまどか先生が纏めて下さいましたので

有難く掲載させて頂きます。


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2014年

12月

01日

11/30 第18回三葉会茶会


床  秋天一声雁 大橋香林

花  庭のもの

花入 旅枕  盛岡嘉祥

香盒 結び文 天命 若林秀作

   紙釜敷 午 山崎吉左衛門

水壷 韮山竹根 綾部経雲斎

茶入 飛青磁

仕覆 復元 江戸和久田金襴

茶杓 十二本のうち十月 榊 藤森宗衍

茶盌 銘 空明 河村又次郎

蓋置 妙喜庵古材

建水 エフゴ 山本太仙

茶  大内山 松倉茶舗

菓子 埋火 ちもと

器  縁高



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2014年

11月

28日

11/20_22_27 茶会へ向けて


床 乙亥松

  左右逢源

  

 

 

床に茶会の道具を並べ、当日の練習や打ち合わせを行いました。

 

左右逢源。

 

左右=日常的な一挙手一投足が

本源にかなっている=仏道から外れない

という意味です。

 

 

今回作品を書かれた小杉さんの言葉から抜粋します。

 

 

三葉会に向けて一生懸命お濃茶を練習している私たちの一挙手一投足、

般若心経を心の中で唱えながら茶筅をあつかい、

お客様のためににお濃茶を練っているその姿は、

おのずと源に逢おうとしているに違いない、と感じたのです。

 

 

ひたすらに美味しい濃茶を研究すること

その時に般若心経のマントラを唱えることについて

お稽古では敢えて深く述べませんでしたが

ここまで意義を咀嚼し、禅語に照らして考えて下さっていたとは

感激致しました。

 

 

 

また、茶会前の最後のお稽古となった土曜と木曜で

それぞれ新しい方がお仲間に入って下さいました。

嬉しい限りです。

 

これから宜しくお願い致します。 

 

 

 

 

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2014年

11月

17日

11/13_15 名利共休

床 名利共休

  遊 

茶壺

寄付 秋景



床は社中の布川さんのお筆と、

1歳のお孫さんが色紙に筆で書かれたものを並べました。


寄付にはお母様が描かれた日本画を。


4世代の作品を同日に飾ることが出来、

書かれたエピソードを伺ったりしながら

和やかなお稽古となりました。


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2014年

11月

10日

11/6_8 炉開

床 松鶴寿

花 炉開椿

花入 鶴首

 

花の式を終え、今年も無事に炉開きを迎えることが出来ました。

例年と同様、皆様には善哉を召上って頂きました。

茶会前で風炉の練習をすることもあり、少々慌ただしい炉開きとなりました。

 

例年の様子はこちら↓

2012年

2013年

 

 

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2014年

11月

05日

10/30_11/1 第二十三回花の式


床   寿老人 久邇宮邦彦王妃俔子 

花   庭のもの

花入  辰砂釉

香盒  俵鼠 萩 鳥雲

水壷  銘「行雲」焼締 梶田一正

茶入  銘「毘沙門」義山 鍋田尚男

仕覆  毘沙門亀甲 鶴飾

棗   銘「日食」 輪島留塗 秋峰

茶杓  銘「千歳」

濃茶盌 銘「三宝」 大井戸

替   霊峰 黒楽 昭楽

薄茶盌 刷毛目沓茶盌 越前 後藤哲

替   干支 京焼 雄峰

蓋置  柿の蔕 天目釉 岩井純

建水  竹

濃茶  妙峰の昔 八女 星野園

薄茶  星の露 八女 星野園

主菓子 かるかん 鹿児島 明石屋

器   扇面鉢 徳力富吉郎

干菓子 黒糖そら豆 紫芋かりんとう

    甘夏みかん漬 鹿児島土産

器   蒔絵 重箱 惣兵衛

寄付  干支

 

 

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2014年

10月

27日

10/23_25 一行三昧

床 一行三昧

花 桜蓼 野紺菊 姫沙羅照葉

花入 経筒

香盒 砧


花の式と茶会に向け、

引き続き濃茶の味について研究をしました。

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2014年

10月

20日

10/16_18 白砂

 

床 東山静かに羽子の舞ひおちぬ

花 ぎおん

花入 鶴首

 

今週のお稽古では茶道雑誌10月号から

白砂について学びました。

 

数億年前の岩盤誕生から、活断層運動の長い歴史を経て

名水と呼ばれる京都の地下水文化を作り上げるまでの話。

記事を寄稿された尾池和夫先生は第24代京都大学総長であり京都造形芸術大学の学長でいらっしゃいます。

 

地震学の権威でありながら俳人としても有名で

以前NHK俳句にゲスト出演された際は

日本にだけ「俳句」が誕生する必然性を

地球科学的視点で解説されていたそうです。

 

そのNHK俳句で尾池先生が詠まれた句を一つ。

 

万緑や 膨張宇宙の 中にゐる (尾池和夫)

 

かつて堀内宗心先生のご講話で

「和敬清寂の和=宇宙である」

という内容を学びましたし

 

宮沢賢治もそうですが

「理に裏打ちされた風情」

というのは私の目標とするところです。

 

いつか地質学と俳句について、先生のお話を拝聴したいと思いました。

 

 

床はそれに因み、東山にまつわる高浜虚子の歌を掛けました。

 

羽根つきの羽が舞い落ちる、その遠景に東山が見えているということは

羽根つきをしているのは子供ではなく若い女性ではないかという清水哲男さんの句評を読みましたので

花は「ぎおん」という名の日日草を舞妓さんに見立てて2輪入れました。

 

 

 

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2014年

10月

14日

手製和菓子帖(其の廿二)―栗蒸し羊羹―

 

庭に大量の栗が落ちていましたので

栗の甘露煮を作りました。

 

そのままでもいいのですが

折角ですので栗蒸し羊羹に挑戦してみました。

 

葛粉と薄力粉を入れながら漉し餡を混ぜていくのですが

単純な工程ながら根気のいる作業でした。

 

皆様に満足頂いたようで一安心です。

 

 

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2014年

10月

06日

10/2_4 毛細管現象

 

床 謝茶

花 冬珊瑚

花入 鶴首

香盒 鈴虫

釜敷 ヤンリーパオ

 

今回の床は社中の森さんが担当されました。

息子さんが司法試験に合格され

その感謝の気持ちを込めてこの字を書かれたとのこと。

 

とても優しく、静かな愛情に満ち溢れた作品ですね。

 

 

今週のお稽古は濃茶の研究をしました。

 

ダマがなく、美味しい濃茶を点てることは

茶人としての最重要課題であると言っても

過言ではないでしょう。

 

 

濃茶の点て方について

先ずは平家詞曲研究所の鈴木まどか先生にご教授頂いた手法を参考に

経験則を踏まえながら木曜の社中の皆様と実践を重ねました。

 

その結果を元に

他流の点前や

茶の溶液構造について研究された本や論文を参照しながら

科学的にダマの仕組みを勉強し

そして更なる実践によって

一つの方法を、仮説として打ち出しました。

 

そして土曜の皆様との更なる実践の結果

新たなる改善点が見つかったというのが現時点です。

 

土曜のお稽古は

茶の構造、成分ごとの溶出について学んだ上で考えた点前を行って頂いたので

皆様いつものお茶が甘いと喜ばれました。

そして、研究の為沢山濃茶を飲んだにも関わらず

胃がもたれないことにも驚かれていました。

 

茶の特性を理解し、その良さを十分に引き出すこと。

これはお茶に対する敬意だと考えています。

 

美味しいお茶がそこにあること

そのお茶が頂けること

お客様にお茶を飲んで頂けること

 

感謝をしながらこれからも研究を続けて参りましょう。

謝茶。

 

 

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