床 無
花 猫柳
座学ではあやめと白鷺を扱いました。
先週のお稽古でムキ栗のお勉強をした際
社中の方が口々におっしゃっていた感想。
「四角いお茶碗、点ててみたい、飲んでみたい」
これまで四方茶碗は、中々魅力的なものに出会えないでいたのですが、
この度、陶漆作家の菱田賢治先生作のムキ栗写を求めることが出来ました。
本物と同寸の茶碗を手にすると、思った以上に大きく、
その存在感に驚きました。
前回のブログで、
丸は絶対的な宇宙そのもの、
四角はとらわれている心、禅への入り口であると書きましたが
この大きな四方茶碗で一服頂こうとすると
目の前が真っ暗になり、漆黒の世界に飲み込まれるように感じます。
それは、
飲み口が四角く、底にかけては自然と丸くなっているこの茶碗は
現世から宇宙への入り口に他ならないのだと思います。
心惹かれる茶盌とのご縁に感謝致します。
コメントをお書きください