床 青雲に底の知れざる暑さかな 浪化
虎の尾 桧扇
槍の鞘
神代杉 川蝉蒔絵
棗 長刀鉾
茶杓「牛頭天王」
寄付にその名も「祇園祭」という木槿を入れたのですが、残念ながら咲きませんでした。
菖蒲とともに鉾をイメージして。
祇園祭の起源は869年まで遡ります。
八坂神社の記録によれば、祇園祭の前身である祇園会の第1回は、貞観11年(869)に行われたとされ、六十六本の鉾(ほこ、槍のような武器)を建てたとされています。
八坂神社は、江戸時代までは祇園社と呼ばれており、インドの祇園精舎に由来しています。
祇園精舎の守護神が牛頭天王であった為、祇園社でも牛頭天王を祀ることになりました。
牛頭天王は、インドでは疫病を防除する神と信じられていますが、日本ではスサノオノミコトと同じ神であるとされています。
スサノオノミコトは、一度は神々の国の中で乱暴を働き追放されるが、その後改心し、八俣大蛇(やまたのおろち)を退治するという日本神話のヒーローです。
祇園祭、牛頭天王について詳しくは祇園祭のHPをご覧下さい。
尚、小間の設えに蟹が数匹おり、床の間には川蝉がいたことから、
土曜のお稽古では宮沢賢治の「やまなし」を朗読しました。
クラムボンの正体については諸説ありますが、何だろうと想像することの楽しみが残されているのもこの物語が愛される要因の一つであるように思います。
私も小さな頃からこの「やまなし」と「雪わたり」が大好きでした。
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